この週末、ダウンタウンにある歴史建造物の取り壊し作業が開始されました。
仕事以外のプライベートではダウンタウンは車ではなく歩いて古い建物を見て愉しむ私にとってはこの週末のニュースはショックでした。

それは Dunsmuir House という市指定の歴史建造物です。(でした。と過去形になるのですね。)悲

https://www.heritagesitefinder.ca/location/500-dunsmuir-st-vancouver-bc

上のリンクにあるのが、Dunsmuir Houseです。
1909年に建てられており今年で築年数116年でした。

オーナーは開発業者で、再開発を予定するとしたまま、2013年から今日まで丸11年完全空き家のまま管理もされず、事実上廃墟と化していたと言われています。

このままでは崩落の危険性が極めて高いとして、市が取り壊しを強制執行したという事のようです。

一部分だけでも歴史建築を残そうと試みたそうですが、それすらも崩壊の危険を伴う為に断念されたと、記事にはあります。

116年前にホテルとして建てられ、第2次の戦時中には海兵隊の兵舎として使われていたんだそうです。

ここからは私が歴史建築物が好き過ぎておたくっぽく語りますが、お許し下さいね。

このDunsmuir Houseの特徴はなんといっても、Corniceの造形美です!
コーニスというのは、屋根の水平部分、外壁の頂部を縁取るように装飾する突起物の事を言うのですが、
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このような形の木材がまるで歯のように並ぶデザインです。↓ これはDentil Mouldingに近いかも知れません。フリーの画像がなかなか探せずごめんなさい、せめて私の伝えたい雰囲気だけでも伝わればと思って写真を載せています。
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ご興味のある方はもう一度リンクに戻ってDunsmuir Houseの屋根と外壁が交わる部分を見てみて下さい。そこに並ぶ白く塗られた突起のデザインがわかるかと思います。
これは北米で当時流行したGeorgian Styleの建築の特徴です。

元々古典建築から来る技法なので、その造形美からは神殿を彷彿させます。

左右対称でフラットな屋根にコーニス、建築材はレンガ、この特徴の建築物は
American Federal様式にも似ています。

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こちらは、レンガ造りではないものの、様式はDunsmuir Houseに近いものがあります。
やはり、フラットな屋根にコーニスが施されていますから。

そんな116年前に建てられた貴重極まりない建造物が、オーナーによって廃墟化されてしまいこの週末に取り壊されただなんて、、、本当に私は悲しかったです。

年明け早々に悲しいブログを書くとは・・・

最後までお読み頂きありがとうございました。
風邪が流行っているようですので、皆様どうぞご自愛下さいますよう。




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