先日、賃貸法が改定された事をどなたかのお役に立つ情報になればと思い記事にあげたのですが、
(その記事はこちらから)
あれから、1か月もたたないうちに、(やっぱり変えまーす)と、再度変更の通知が。

https://news.gov.bc.ca/releases/2024HOUS0141-001239

わかりやすく、説明させて頂きます。BC州賃貸事務局からアップデートです。
240_F_576828553_P5TlgQSViGYOmfrmxh0Mj88m8AEnbs42


買い手さんが気に入ってオファーを出したいなあと思った物件は、テナントさんが住んでいる物件だったとします。

買い手さんが欲しいのは、投資物件ではなく、自分たちが住む為の家。
その為、オファーに「テナントさんに退去通告を出して、完全空き家の状態で引き渡して下さい」と書きます。

このような状況になった時、テナントさんに出される強制退去通知は2ヵ月前でした、今までは。

それでは、短すぎて、2か月で次に引っ越す先を見つけられないという状況を懸念し
先月7月18日より、退去までの期間を4ヵ月としました。

すると今度は買い手側にとって長過ぎるという苦情を受け、8月21日より、3ヵ月再度変更しました。

となりました。買い手からの要望で出されるケースのみ3ヵ月に変更、その他は4か月のままです。

今回なぜこのような混乱を招いたのか・・・・

頭金が20%以下の買い手さんなどは、お金を借りるにあたり
購入物件が空き家の状態である事が条件となっている為です。
また、せっかく良いレートでローンが組めると仮認可を銀行から受けていても、
そのレートがロック出来る期間は最長で120日。仮認可から購入まで時間がかかり過ぎると(もらっていたレートがすごく良かった場合)、仮認可の内容が失効してしまうのは痛手になります。
買い手さんの士気も下がってしまう事が推測出来ます。

以上のような背景がある事から、4か月は長すぎると変更がなされたというわけです。

現場の声を聴かずに短絡的な対策を取っている事がこうして逆行的に明白になっています。

カナダ政府は今月1日から、モーゲージの返済年数を25年から30年に延長すると発表
というニュースについても、

30年ローンを組める人は、ファーストタイムバイヤー
なおかつ新築物件頭金20%未満で購入する人に限定されています。
(なぜか新築物件押し・・)

返済期間が長くなるという事は、月々の返済額が減少する、と魅力的に聞こえますが総体的には返済額が大きく増えます。

返済期間を延ばします!というこの政策。購買能力の向上につながるという意味合いにおいては、この政策が及ぼす効果は極めて乏しい、というのが現場で働く私達の声です。

以上、先日の記事のアップデートでした。
最後までお読み下さりありがとうございました。




 ンクーバーの不動産に関るご相談は依田敦子までご連絡ください。
mail





バナーをクリックして頂けたら励みになります!応援よろしくお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ バンクーバー情報へ
にほんブログ村 


カナダランキング