今年年明けに金利は下がるだろうとの噂がありながらも、前回は金利据え置きという発表でした。
6月5日、ようやくといった感じですが、カナダは政策金利を5％から4.75％に引き下げた事を公式に発表しました。

これにより、大手主要銀行も、プライムレートを7.2％から6.95％に調整しました。

現時点では政府は年末までに緩やかに金利を下げていくだろうというのが大方の予測です。

こういった状況が不動産市場にもたらす影響は？
行動経済学（behavioral economics）をベースにして考察してみます。
人は利益を目の前にして、どのような心理が働き、どのように行動するのか。。。

マイホームを買う必要性の高い人たちは、この金利カットを受けて動くと思います。
市場には商品となる売り物件が数多くあり、今の需給のバランスであれば、
競売になるリスクは低いからです。

この先も金利は下がるという予測であれば、恐らく今動く買い手さん達はローンを、変動金利で組むと思われます。

また、どうしようかな、と迷っている人たちは、まだまだ金利が下がるのであれば、
下がってから動こうと今は待機する人達もいるかと思います。

ただし、大勢が動く時（金利が大きく下がった時）には、需給のバランスが需要過多に傾くかも知れない、という可能性があります。移民の大量受け入れによる人口増加という背景がある事も軽視出来ません。となると、金利が下がっても、その恩恵が本末転倒になり得るリスクがある、という事です。要するに、金利は下がっても、不動産の相場が上がってしまうシナリオも予測出来るという事です。

でも、私がお客様にアドバイスさせて頂くのは、
焦らず、平常心で、という事です。お客様に合ったタイミングというのが必ずありますから。
不安や脅迫観念に揺さぶられ動く必要はありません。
不動産購入、売却を成功に導くのはシャープな理性とStrategy（戦略）ですから、、、、絶対大丈夫です。一貫性のある合理的な判断が鍵です。

mortgageの組み換え時期が迫る方、金利の動きから目が離せませんね。
お気持ち、わかり過ぎるほどわかります。0.25％ほどの下げ幅では、毎月の返済金額は大きく減少しませんから、まだまだ高い金利という現状です。


以上、金利に関するアップデートでした。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。




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