今日は2024年4月の最新のデータを紐解いて、不動産市場の動きをチェックしてみます。
まず、年が明けて、[For Sale] のサインをよく見かけるようになりましたよね。
その傾向は継続状態にあり、売り物件の数は前年比で42%の上昇をみせています。
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2024年4月のメトロバンクーバーの住居物件の売り上げ件数は2831件
前年比(2741件)で3.3%
過去10年の平均件数と比較すると12.2%

昨年の金利高騰の煽りを受けて、家を手放すケースが出てくるであろうとの予測がありましたが
そんな中、供給過多を阻止するだけの強い需要が市場にあった事をデータは示しています。

先月新規に市場にリストされた一戸建ての数は7092。
前年比(4307件)で64.7%
過去10年のこの時期の平均(5637件)と比較すると25.8%

一戸建てに限らず、全物件タイプを合わせて、現在(2024年5月2日時点)
メトロバンクーバーの売り物件総数は12,491件、前年比(8790件)で42.1%

Absorption Rate を見てみましょう。

一戸建て 17.6%
コンドミニアム 26%
タウンハウス 31%

みなさんが知りたいのは、値段が下がるのか上がるのか、、

この吸収率では、明らかな値下がりの兆候にはないという事が言えます。
ただ、売り手市場という市況については、それは数字上の事で実際には横ばいに近い僅かな価格の上昇です。綱引きでいうと、真ん中の白いテープはどちらにも動かないような拮抗状態です。

これには、買い手の購買能力の不安定さがあるかと思います。
そして、売り物件が多く市場に上がった事により、競売のトレンドも無いようです。
来月6月に、政策金利の公式発表があります。そこで、金利が下がるかも知れないという期待から
今は市場の注視に留め好機を待つ、という買い手の心理が市場に反映されているという事もあります。

最後に値動きです。

  一戸建て タウンハウス コンドミニアム
前年比 6.3%↑ 4.3%↑ 3.2%↑
前月比 1.6%↑ 1.3%↑ 0.1%↓

コンドミニアムだけ、前月比で、0.1%の価格減少、となっていますが、
0.1%は、この時点では横ばいとみて良いかと思います。

【ベンチマーク価格(*平均取引価格の指標となる水準値)】2024年4月時点
(注)下記はバンクーバーエリア全域のもので、エリアによって相場は大きく変動します。
一戸建て $2,040,000
コンドミニアム $776,500
タウンハウス $1,127,200
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今後の鍵となるのは、潜在需要を引き出す要素がどれだけ市場に現れるか、
買い手の購買能力の向上、そしてそれが実際に市場で顕在化されるかどうかで、潮目が分かれます。

最後までお読み下さりありがとうございました。
どなたかのお役に立つ情報となりましたら嬉しいです。




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