先月1月の不動産統計が出ました。
2024年、不動産市場はどのようなスタートを切ったのか、気になる動きを見てみましょう。
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1月の総売り上げ件数は1427件でした。
昨年の同月と比較しますと、昨年は1030件でしたので、38.5%の上昇と好スタートを切った印象です。ただ、過去10年の平均売上げ1788件にはまだ追いつかず、20.2%下回っている、という結果になっています。

売り物件の数が停滞し不活発な2023年でしたが、年が明けて新規売り物件の数は昨年と比べてどうでしょうか?
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2023年1月 3308件
2024年1月 3788件 14.5% ↑
*過去10年の平均値(4166件)には及ばず

取引の活況度はどうでしょう。
Sales-to-active ratioで、市場が数字化されています。
一戸建て 11.9%
タウンハウス 22.9%
コンドミニアム 19.9%

先回に引き続き一戸建ての動きがあまり良くないようです。
10件中1件が売れる現状況が続くと、価格の下降を引き起こす可能性が生じてきます。

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市場に売りに出した場合、売却まで平均でどれくらいかかるのかをみてみましょう。
一戸建て 54日
タウンハウス 37日
コンドミニアム 42日

  一戸建て タウンハウス コンドミニアム
前年比 7.3%↑ 4.3%↑ 4.4%↑
前月比 1.1%↓ 0.6%↓ 0.1%↑

値動きに関しては前月比で大きな動きはありませんでした。

この1月の統計データだけではまだ今後の市場の見通しがはっきりとしませんが、
確かに去年の後半と比べると、買い手が市場に戻ってきたような感触はあります。
ただ、どうも市場を探るに留まっているようで、実際の取引件数には反映されていないといったところでしょうか。受給のバランスがどちらに傾くか、が鍵となります。
春に向けて新規売り物件が増えてくればバランスが保てますが、去年のように売り物件が市場に少ない事態が続くと、需要過多に傾いて今年も値下がりはしない予測が立てられます。

需要が多いのは、都心部。
需要が集中するのは、手が届きやすいタウンハウス、コンドミニアム。
価格の上昇を招く条件はそろっているように見えます。

逆を言えば、郊外や高額一戸建て物件は、不活発な市場になるかも知れません。
いくら金利上昇が天井をうったとは言っても、40年ぶりの高金利の影響は簡単に払拭出来ないようです。あくまでも、今回の統計データを踏まえての見解です。

以上最新の統計でした。
最後までお読み下さりありがとうございました。




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