コンドミニアム、タウンハウス、などの複合住宅をご所有の皆様、

STRATA PROPERTY ACT(BC州複合住宅法)が2022年11月24日より、改定されました。

従来の法律では、オーナー組合はユニットの貸し出しや、居住者の年齢を制限する事が出来る、とありましたが、今月24日をもって、賃貸や年齢を制限する事は出来ない、という内容に変わりました。

*ただし、55歳以上という年齢制限を設けるシニアハウスは今回の改定からは外れます。
*民泊はしてはならない、という短期賃貸(30日以内)を制限する事に関しても現行のままです。


居住者は19歳以上に限る、などの規約(Bylaw)があったコンドミニアム/タウンハウスは、
これら項目が無効になります。

貸し出す事を全面禁止していた、または、総戸数の20%までしか賃貸を認めない、などと制限をかけていた規約も、同じく無効になります。

今までオーナー組合の自治に任されていたものが、政府に統制されました。
つまりBC州全ての複合住宅は、人に貸し出す事がOK,という事になりました。
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これを受けての反応は様々です。

オーナーにとっては、オプションがある、という事は良い事だと言う人もいます。

また別の意見として、どのコンドミニアム/タウンハウスを買っても貸しに出せるとなれば
投資家に対して好機となり、不動産価格はやはり一般の人に手の届くまでにはならないのではないか、と危惧を唱える人もいます。

現在BC州には、約34,000棟の複合住宅があり、そのうちの75%が総戸数50以下とされています。
こういった小規模の複合住宅の多くは、管理会社を雇わず、オーナー自らのボランティアによる管理運営が珍しくなく、彼らのような自治管理を行うケースには、テナントの出入りが増えるイコールそれだけ業務が増え大きな負担となる事も懸念されています。

今回の法改定の目的は、賃貸市場の供給を増やす事、と州知事は猛烈アピールをしています。

私の個人的な見解としましては、
次期選挙前に、票の獲得を意識しての策???とも取れてしまうなあ、と思っています、正直。
発案から議決されるまで、1週間弱、というスピード立法!

賃料が上がる事には、月々の管理費や、固定資産税、またローンの支払い額が上がっている事など、単純ではない背景があります。それを、今回の法案ひとつで解決出来ると踏むには、安直過ぎやしないか、、と思ってしまうんですけど・・・・

みなさんはどう思いますか?

また最新の法律アップデートがあれば、すぐに皆さんとシェアしたいと思います。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。
心から感謝しつつ。。。



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