REVERSE MORTGAGE : 部屋とバンクーバーと私～*日本人の不動産やさんが書いてます*～

＊＊【REVERSE MORTGAGE】＊＊

リバースモーゲージとは・・・・？
自宅を手放さずに、家を担保にして老後の資金調達が出来る、住宅ローンのひとつを言います。
対象者はカナダ居住者で55歳以上。

退職者の方で将来の生活に金銭的な余裕が欲しいと望む方などに需要があり
高齢化の進むここバンクーバーで、最近益々注目を浴びています。

通常のモーゲージとの一番の大きな違いは、毎月の支払いが無く、その支払いは家の売却時か、また自身が亡くなった後の清算で良いという事です。

この際、借りた金額と、支払い決済日までの日数に対してかかる経過利息を加算した合計額を一括まとめて返済します。

リバースモーゲージを申し込み、借りられる金額には上限があり、お持ちの不動産の資産価値の５５％までとなっています。

その受け取りは、全額一括、または毎月定期的に一定の額を受け取るようなプランを組む事も出来ます。

将来老人ホームなどの施設に入る事を希望されない方が、自宅で介護サービスを受ける費用の捻出に、こういったリバースモーゲージを活用したり、その用途は様々です。

すでにお持ちの不動産を資産担保としますので、所得審査などは無く、その手続きは通常のモーゲージより簡素だと言われています。

リバースモーゲージ契約を交わす際には、契約書の項目の中に
NO NEGATIVE EQUITY GUARANTEE　という文言があるかどうかが、非常に大事なチェックポイント。

この項目が契約に織り込まれていれば、これは売却時または死後、家を売った売却額以上の額を請求されない、という事が保証されます。

～それでは、このリバースモーゲージのメリットとデメリットについて～

＊メリット＊

・毎月のローンの支払いが無い
・自宅に継続して住み続けながら資金を得る事が出来る
・借りた金額は非課税
・年金の受給資格には影響ない
・家の名義はご本人のまま
・お金の受け取り方法に選択肢がある

＊デメリット＊

・利息が通常のモーゲージよりも高い
・自宅の資産価値が下がると、担保価値を失ってしまう
・死後、返済をするのに期限が設定されている
・子供に残す遺産価値は減る
・様々な手数料が高額

＜質問＞

Q.　リバースモーゲージを利用して、既存の住宅ローンの返済に充てるという事は可能ですか？

A. 　可能です。

【不動産やさんの見解】
私はお金に関する事は慎重に、検討に検討を重ねる事をお薦めします。
そして大事な事は、内容をしっかりと理解する事。
英語が法的英語でさっぱりわからない、という場合、
弁護士さんに閲覧をお願いすると、口語体で契約書の内容を説明してもらえます。
費用はもちろんかかりますが、リスク管理のひとつのツールです。

お役に立つ情報となりましたら嬉しい限りです。
読んで下さり、ありがとうございました。

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