この時期、”コロナウイルスの感染拡大”に関する話題は避けて通れないという状況ですが、
このコロナウイルスの感染が不動産に与えるインパクトというものは、具体的にどのようなものであるか、わかりやすく掘り下げてみたいと思います。

実際お客様からもよく聞かれる質問です。

まず、3月4日、ついにカナダもアメリカの利下げに並んで
政策金利を0.5%下げ、1.25%を目標金利と設定しました。
そしてさらに、わずか9日後の3月13日、『Emergency Interest Rate Cut』として
さらに歩合を0.5%下げ、0.75%となりました。
*3月27日、カナダは公定歩合をさらに0.5%引き下げ、0.25%としました。

これに連動して、カナダ銀行が民間銀行に貸し付ける基準金利(Bank Rate)が1%と公示されました。
*3月27日、Bank Rateは0.5%に下げられました。

このような大きな利下げは、コロナウイルスに起因しています。カナダ国内に限らず、世界規模で経済活動の停滞、しかも長期化するのでは、という予測のもと、行われました。

これが不動産にどう影響してくるのでしょう。

短期間で1%カットされた公定歩合を受け、ほとんどの銀行のプライムレートが3.95%から3.45%に下げられました。
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という事はローンの金利も下がります。

低い金利でローンが組めるという事は、借りられる金額が大きくなる事、という事ですから、

バンクーバーの不動産平均取引価格は昨年後半あたりを底値に微少ながらも上昇傾向にあり、買い手市場から売り手市場へと移行する事が予測されています。(*ビクトリア、トロント、オタワ、モントリオールなどは、異なる統計データが出ております。)

今回の利下げが不動産市場の刺激材料にはなる事は間違いないと思います。
30代後半以下のミレニアル世代が不動産市場に参入してくるとも言われています。

ただし、コロナウイルスを発端とした世界不況により、投機活動が停滞、または建設産業などが冷え込むなど、軽視出来ない深刻な懸念はあります。

最後に、今回の利下げにより、今現在住宅ローンを変動金利で組まれている方は、
即時新しいレートが適用されますので、月々のお支払いが低くなります。
(*残念ながら固定金利の方は、変更はありません。)

まとめますと、売り手に若干有利な不動産市場になるという事が言えそうです。
若干と申しましたのは(エリアにより異なるものの)総体的には需給バランスの崩れは、じわじわと起きており、ただちに早急な大幅値上げ、という状況には至っていない為です。
(*ウエストバンクーバー地区はまだ値を下げています。)(*2020年3月7日時点)

ただ、バンクーバーにはまだ潜在需要があり、今回の件で買い手の購買能力が上がる事が市場に反映され、不動産市場は需要過多にシフトしていくと見込まれます。コロナウイルスにより世界規模で経済停滞となればその場合は不動産に限らず、全ての産業が活動収縮となるでしょう。

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読んで下さり、ありがとうございました。
お役に立つ情報となりましたら、嬉しく思います。





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