季節外れも甚だしく、申し訳ない気持ちで一杯ですが、
今回のアメリカ編を早く書いてしまわないと、忘れてしまう(?)かも知れないので、
今日は今年10月に訪れたハリウッドでの一日を回想します。

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10月27日 ラテンアメリカの死者の日祭りのチケットです。
ヒスパニック系の人々にとってのハロウィーンパーティーに行って来ました。

Dia de los muertos とは、スペイン語で死者の日を意味し、
この日、死んだ人たちが1日だけ蘇る、という、日本でいうお盆みたいな伝統儀式です。
(実際には11月1日と2日の2日間です)

ロサンゼルスは、メキシコ人が多いので、メキシコ人にとってのハロウィーンは
この死者の日なんです。この死者の日を祝う伝統は古くは14世紀のアステカ文明に起因するというのですから、本当に古くからある伝統のようです。

仮装は?

もちろんします、します。
ただ、白人文化のハロウィーンと違って、ラテンアメリカのハロウィーンは
蘇った死者の姿になります。ということは、ほぼ全員ガイコツ💀か、ミイラです。

スパイダーマンや白雪姫はいないのです。
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そして、お気づきかも知れませんが、Tシャツに短パン姿のようなカジュアルな服装ではなく、
エレガントな階級の高い姿を見せます。

これにも、歴史的背景に基づく理由がちゃんとあって、
la catrina (カトリーナ)と呼ばれる一人のメキシコ人女性を象徴していると言われています。

昔、位の低かったあるメキシコ人が、ヨーロッパ人(フランスと言われています)の貴婦人を真似て、ヨーロッパのドレスをまとい、顔も白人のように白く塗り、自身も上流階級に成り上がろうとしたんだそうです。その女性は、その後の歴史の中で風刺画として描かれ、有名になりました。
その女性がなぜ死者の日の象徴となったかというと、
「そんな事をした人がいたんだってよ。死んだら同じなのにねー」と笑う、そしてそれは、つまり、死をも笑う、という事で底抜けに明るいお盆が誕生したわけです。
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ラテンアメリカのハロウィーンの主人公はこのカトリーナ
 ”an elegant and well-dressed woman,so it refers to rich people”
エレガントで裕福なガイコツです。
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私たちもパーティーの準備OK。私(赤)即席カトリーナで、恥ずかしいので
ちょっとモヤモヤ~っとさせてあります。(笑)

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この日、ロサンゼルスは10月だというのに真夏並みに気温30度。
野外パーティーで、場所はハリウッド。ダウンタウンからフリーウェイ101で20分ぐらいです。

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早速テキーラ持ったガイコツ登場。

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なぜかスカートをはいているガイコツ。
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ゴシック調の貴婦人のお姿のガイコツ。
犬までミイラ。
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なぜか竹馬にのっているガイコツのカップル。
上流階級っぽさ、出てマス!この帽子とか、すごいデス。
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カトリーナのスピンオフ。人魚のミイラ。
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お扇子が、とても優雅でエレガントなちびっこガイコツ。
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お嬢様風ガイコツ。
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夜の方がすごい人でした。たくさんのガイコツが芝生の上で踊っていました。
会場には特設ステージがあって、これまた踊りたくなるラテンサウンドが生演奏でした。
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夕食は、屋台で、私の好きなププサ(PUPUSAS)。←エルサルバドル料理
もみくちゃになって、なんとか買いました。この頃にはみなさんの顔がガイコツメイクな事にすっかり慣れています。

本当にラテンアメリカ人のお盆は、明るかった。
「せっかく蘇ったんだからさ、美味しいもの食べて、楽しい音楽聞いて、踊ってからあの世に帰りなよ。」という意味のお祭りなんだそうです。

なぜ死を悲しむ風習が無いかというと、ヒスパニック系の人たちにとって、
死とは、生、と全く同一。ただ生きる世界が違うだけで、異なるものでは無い、と信じられているからだとか。

祭壇は(お仏壇)は、マリーゴールドの花で飾るのが風習で、写真が無いのが残念ですが
飾り付けがすごくて、故人の写真が飾りに埋もれて見えない、、、という程、ど派手です。
日本人からしたら、「死者で遊んじゃってない?大丈夫?」と思ってしまいがちですけどね。

色々な国の文化を知り、そして体験する事は本当に楽しい。。。

**ちなみに、メキシコのこの文化をよく知るのに、楽しい資料があります。
ディズニー映画の【COCO】(邦題【リメンバーミー】)は、まさに今日の記事で書いた
死者の日を題材にした感動のストーリーになっています。お薦めです。😊**



今日も読んで下さり、ありがとうございました。

(クリスマスのシーズンにガイコツ記事書いて、ごめんなさい。)



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